天津科技大学中日友好交流講座 第2学期第10回 佐藤嘉恭 元駐中国日本大使
四川大地震のお悔やみから始められた先生は、胡錦涛国家主席の訪日を踏まえ、今後の日中間の新たな局面についてご講義下さいました。
① 戦略的互恵関係のついて。長期にわたる友好こそ、両国の唯一の選択である、ということ。
② 未来志向について。早稲田大学での胡主席の御講演で、歴史を記憶しているのは平和を守るためであるという点について触れられました。
③ 協力のパートナーについて。お互いがお互いを支持し、積極的に評価をすることが大切であるという点について言及がありました。
そのために、対話と協力が不可欠であり、両国首脳が交互に毎年訪問するということ。国民的レベルでの人的交流、特に青少年の交流について、2008年は重要な年であるというお話しがありました。また、環境・エネルギー分野での積極的交流の重要性を強調されました。また、宮中晩餐会で、長い友情は両国の財産であるという認識が、天皇と胡主席の話題になったというエピソードなどもお話し下さいました。
2005年の反日デモについて、学生から質問がありましたが、それはもう、両国民は乗り越えたのではないか、とのお答えでした。
メディアを通してしか知り得ない、こういった方々の人となりや発言に、いろいろ考えさせられることがあります。
『更級日記』
この作品には一つの思い入れがあります。教育実習で母校の高校三年生に教えたのが、まさにこの作品でした。この時に初めて助動詞の活用表に細かい訳を併記したものを作り、恩師小林國雄先生にお見せしたのが、つい昨日のようです。それまで、日本中のどの教科書にもそういった表がなかったのです。また、市販されていた文法書にもそういったものはありませんでした。その後、高校の教員となり、出版社数社に「著作権を放棄するので、掲載してくれるように。」と依頼し、今では逆に数社を除いて、殆どがその形態の活用表を掲載しています。
そして、今、古典文法のホームページはアクセス数18万件に届こうという勢いです。これも小林國雄先生の御著書をすべてアップするということができたからこそ、と感謝申し上げています。ドイツから中国に留学してきた日本人学生の方にも、「ドイツで見ていました。」と言われてびっくりしました。皆さんが活用して下さって、本当に嬉しい限りです。
最後のお食事会
料理の得意な学生に、中国料理を作ってもらい、私は、前からお約束していた、ホットケーキを用意したり、お寿司を買ってきたり、みんな忙しくて、人数は少なかったけれど、楽しく過ごしました。こうしてみんなで食事を作るのは最後です。
この二年間が走馬燈のように巡ります。4年生とは特にいろいろな思い出があって、感無量です。日本に留学が決まっている学生、大学院に進学が決まっている学生、天津で就職を探す予定の学生、みなそれぞれですが、中日の架け橋となって活躍して欲しいと願って止みません。
アフリカンウイーク
天津在住のアフリカからの留学生が一同に会して、ファッションショーやダンス、料理などを披露する会に、招待されました。なにしろ、学生会の会長、ザクと主要ポストにいるカマル、それに前会長のセドゥの3人は、私の日本語の学生であり友人ですから。彼らがいかにすごい人達だったのか、本当に思い知らされました。
食事会では、いつも上座に座らせてくれて、天津大学の教授や他のゲストと同じように案内をしてくれるという厚遇を受け、恐縮してしまいました。カマルもセドゥも7月に帰国。でも私達の友情は永遠です。いつか、マリにもコモロにも、ナイジェリアにも行きたいです。本当にありがとう!!
太極拳
久しぶりに馬蹄湖前に行きました。剣も扇もやってみました。日本人留学生と3人で参加。皆さん、剣や扇を持っていない学生に貸して下さるので、有り難いです。愛大生や欧米系の留学生に教えている太極拳の先生が、ちょっとだけ参加を認めて下さったので、一緒にやってみました。そして、愛大の方にも、私達と一緒にやってみませんか、と誘いました。彼女たちは運動神経もいいし、身体も柔軟で、身のこなしきれいです。帰国しても、きっとできるだろうな、と眩しく思っています。
| 固定リンク


コメント